2011年10月5日水曜日

文庫本 ファントム・ピークを読んだ。売れていると帯に書いてあったので読んだが、本当だ、おもしろい。



<あらすじ>
長野県安曇野。半年前に失踪した妻の頭蓋骨が見つかる。しかしあれほど用心深かった妻がなぜ山で遭難? 数日後妻と同じような若い女性の行方不明事件が起きる。それは恐るべき、惨劇の始まりだった。


次々起こる失踪事件。オカルトなのか?異常犯罪者?もしくは本人が失踪?

いや山の中に何かがいる。何が?

と考えながら一気に読めました。

前半部分は、何かがいるというニオイだけただよわせて

何者かについてははっきりしないが、

後半に進むにつれて、その何者かの正体、なぜそこにいるのか、なぜ襲うのかなどがつながっていく。

紹介文にあったが、飛ばし読みしないで順番に読んだいくほうが楽しめます。

途中グロテスクな描写がありますが、それが何者かの獰猛さ恐ろしさを際立たせている。

もし同じ立場にたったらと想像すると恐ろしくなる。

第一級のパニックエンターテイメントとかいてあるが、その通り自然とその何かに翻弄される人間の姿がビンビン伝わってきた。

ワクワクドキドキしながら読むことができた。いい作品だと思った。

作者の方は他界されてしまたが、違う作品もぜひ読んでみたいと思わせる。残念。





鷹村さんがいてくれたら・・・。


過去記事
今度9/10に公開される映画『探偵はBARにいる』の原作となっている小説『バーにかかっきた電話』を読んでみた

のぼうの城。それは男と男のプライドのぶつかり合いがもたらし戦いだったと表現するべきなのか・・・ 

  最近雨つづきですが、もし近くにこんな人がいたらもしかして・・・ 文庫 死神の精度 伊坂幸太郎